鬼 滅 の 刃 ss 炭 カナ。 #鬼滅の刃 #待ってました 炭カナまとめ

鬼滅の刃205話(最終回)ネタバレ確定。竈門カナタ・炭彦など未来の子供達はひ孫世代

鬼 滅 の 刃 ss 炭 カナ

朝から何やら視線を感じる、とアオイは思った。 曲りなりとも鬼殺隊士であるから、一般人よりは気配を読むことには長けていると思う。 だが、肝心の正体までは探れない。 首を傾げながら朝餉を片付けていると、自身の隊服が何かに引っ張られているような感覚を覚えた。 チラリと見ると、カナヲが控えめに袖のあたりをクイっと引っ張っていた。 意外な正体に、アオイは目を見張った。 「どうしたの?」 「あの、お願いがあるの…」 [chapter:カナヲのおねがい] カナヲのお願いとは、アオイから料理を習いたいということだった。 まだ蝶屋敷にカナヲが来てすぐの頃、一緒に料理をしたことがあったがなかなか酷かった。 おっかなびっくり包丁を握った幼いカナヲはうまく野菜を抑えることができず、幾度も野菜を飛ばした。 何度も刃で指を切るカナヲをカナエが優しく止めた。 「人間、得意不得意があるもの。 もう少し大きくなったらまた教えてあげるわ」 とうとうその約束は果たされることはなかったが、自分がその役目を引き継ぐことになったのだ。 そう思うとアオイは背筋が伸びる思いだった。 「それにしても、なんで突然料理をしようと思ったの?今まで興味なかったじゃない」 素朴な疑問を投げかけるとカナヲは薄っすらと頬を赤らめた。 「炭治郎にね…ご飯を作ってみたいの…。 」 その言葉に少なからず胸の奥底がざらついた。 だが同時にカナヲを応援したい、という気持ちが湧き出てきたのも本心だ。 好きな人のために努力しようとするカナヲはとても可愛い。 思い返してみると近頃は、薄っすらと化粧をしたり髪の結い方を変えたりしていた。 感情がなく人形のようだった彼女はもういない。 「分かった。 炭治郎さんがうんっと美味しいと思うものを作りましょ」 カナヲはこくこく、と頷いて拳を握りしめた。 「ちょっと!野菜切るのに呼吸使わないでよ!まな板壊れたじゃない!」 あの頃よりも成長したため、野菜を抑えられないということはないけれど、刀の腕が上がったばかりに破壊力が増した気がする。 分厚い板が木片になってポーンと飛んでいくのをみてアオイは思わず声を荒げた。 何か飛ばさないと気が済まないのか、この娘は。 眉を下げて、こっちの方が早いと思って……。 と呟くカナヲに思わず頭が痛くなった。 前途多難とはまさにこのことだ。 気を取り直して、いい頃合いまで温度が上がった油を指差した。 「そろそろ揚げ始めていいわよ」 アオイの言葉にカナヲはこくりと頷くと菜箸を握りしめた。 カナヲが作りたいと言ったのはタラの芽の天婦羅だった。 彼の好物を知ったカナヲは近くの山に入って数日前からせっせと摘んでいたらしい。 こんもりと山積みされたタラの芽を見て思わず唖然とした。 カナヲはパチパチと弾ける油に慄いたのだろう。 随分と離れたところから、腕を目一杯伸ばしてあろうことか持っていたタラの芽を投げ入れた。 当然のことながら油は飛び跳ね、カナヲの頬に直撃した。 「大丈夫?!カナヲ!」 慌てて火を消してカナヲの頬を見ると既に赤く腫れている。 氷を布で巻き、患部に当てて応急処置をすると、すぐさまカナヲの手を引いて処置室へ向かった。 手早く火傷の薬を塗り込んで念のためガーゼで固定した。 「大したことないけど、水膨れになるかもしれないわ。 暫く様子を見ましょう」 俯いたカナヲの顔を覗き見ると目に見えて落ち込んでいる。 「アオイは凄い。 …私、上達する気がしない」 こちらからしたら会得が困難な呼吸を見様見真似で習得した彼女の方がよっぽど凄いと思う。 …その才に嫉妬してしまうくらいにはカナヲが羨ましかった時期もあった。 アオイは、お互いにないものねだりだよなぁ、とひとりごちた。 だがそんな思いを感じさせないよう、アオイはカナヲの背を優しく撫でた。 「初めてなんだから気にすることないわ。 それに、天婦羅は難しかったわね。 残念だけど、今回は別のを作りましょう」 それにさっきは自分の説明も足りなかったと思う。 目で見て覚える力はあるのだからきちんと教えればすぐに上達するはずだ。 カナヲがしょんぼりと頷いたその時だった。 処置室の扉がガラリと開いた。 「た…炭治郎!」 カナヲは視線を彷徨わせて顔を真っ赤に染めている。 「どうかされましたか?」 アオイが聞くと、炭治郎は照れ笑いを浮かべた。 「伊之助達と鍛錬していたら、軽く突き指をしてしまったんだ」 見ると、僅かに炭治郎の中指は膨れていた。 「すぐ処置をします。 座ってください」 大人しく椅子に座った炭治郎はすれ違いざまにカナヲの顔をまじまじと見つめた。 「あれ、カナヲ。 その頬どうしたんだい?」 カナヲは慌てて頬を抑えた。 炭治郎はスンッと匂いを嗅ぐと目を見張った。 「天婦羅と……火傷の匂いだ。 カナヲ、料理中に怪我をしたのか?」 カナヲが恥ずかしそうに頷くと炭治郎は眉をひそめた。 「大丈夫か?俺がアオイさんを手伝うからカナヲは休んでて」 炭治郎らしい優しい気遣いだったがそれだと本末転倒である。 カナヲは全力で首を横に振った。 「私、頑張りたいの!だから、作ったら食べてくれる…?」 「勿論!わぁ、楽しみだなぁ。 けど、無理は しないでくれよ」 二人は顔を見合わせてにっこりと微笑みあった。 そんな二人の仲睦まじい様子にアオイは思わず苦笑した。 「さぁ、治療しますよ。 指を出してください」 そっと出て行こうとするカナヲを炭治郎が呼び止めた。 「カナヲの作る夜ご飯、楽しみにしてるな」 厨房に戻ると先程のやりとりで俄然やる気が湧いたらしいカナヲがアオイを待ち構えていた。 「私、やっぱり天婦羅作りたい。 折角タラの芽も摘んできたんだもの」 カナヲは拳を握りしめて、ぺこりと頭を下げた。 「お願いします!」 気合いが十分なカナヲにアオイは苦笑した。 「分かった、分かった。 じゃあ、私が先に見本を見せるからそれ通りにやってね」 その言葉にカナヲは力一杯頷いた。 「折角天婦羅を揚げるんだから、他のものも揚げましょう」 アオイは、海老や椎茸、ししとうを取り出した。 下処理をして、熱々な油にそっと野菜を入れていく。 「勢いよく入れちゃだめよ。 最初は怖いかもしれないけど、オドオドしてる方が油が飛んでくるんだから」 何個か見せた後に菜箸を渡すと、カナヲは緊張の面持ちで受け取った。 後ろからひっくり返すタイミングや揚げ時間をアドバイスすると次第に肩の力も抜けてきたようだ。 短時間でアオイの言葉が必要ないくらいには上達した。 …ほら、やればできるのよ。 「料理のコツとか気をつけてることとかあるの?」 カナヲの問いにアオイはうーん、と考えた。 「基本的なやり方を身につけたら、後は食べてくれる人のことを考えて作るのよ。 そうすると自ずと美味しいものが出来るわ」 カナヲは目を細めてそっかぁ、と呟いた。 きっと彼女の頭には一人しか浮かんでいないのだろう。 「炭治郎さん、きっと喜んでくれるわよ」 カナヲはほんの少しだけ顔を赤らめると、そうだといいなぁと笑った。 揚げ終えた天婦羅を、カナヲは無造作に皿に置いていったのでアオイはすかさず口を出した。 「盛り付けひとつで全然変わってくるのよ。 海老は大きいから奥の方がいいし、椎茸やタラの芽は小さいから手前の方が良いわね。 あっ、彩りも考えましょ!」 「え…難しい…アオイがやって」 仕方ないなぁ、といいながら菜箸を受け取ったがこうやって頼りにしてくれるのは素直に嬉しかった。 「よく見ててよ、カナヲ」 元々姉妹が欲しかったアオイは、妹がいたらこんな感じなのかな、と内心胸をときめかせていた。 早速作った晩御飯を食卓に並べていると男たちは匂いにつられて集まってきた。 どうやら鍛錬を終えたらしい。 一気に騒々しくなった。 「えぇぇぇ!!!今日はカナヲちゃんがお料理したのぉ?!?!珍しいねぇ、もしかして俺の為???俺の為?!?!」 独特の高音で叫んでいる善逸をカナヲはううん、違う。 とバッサリと斬った。 席に着くと、しのぶの掛け声とともに一同は手を合わせて食べ始めた。 「わぁ、タラの芽の天婦羅がこんなに沢山!美味しそうだな」 炭治郎の口元に天婦羅が運ばれていく様子をカナヲは固唾を呑んで見守った。 サクッという音が辺りに響く。 ゆっくりと味わって嚥下した炭治郎は、カナヲの方を見るとにっこりと微笑んだ。 「うん、初めて作ったとは思えないな!今まで食べた天婦羅の中でも一等美味しいよ。 ありがとう、カナヲ」 カナヲはぱぁっと顔を輝かせてアオイの方を見た。 その顔はとろけるような笑みを浮かべている。 自分だけに向けられる稀な表情にほんの少しだけ優越感を感じながらもその顔は炭治郎さんにしなさいよ、とアオイは内心突っ込んだ。 「カナヲをお嫁さんにもらえる人は幸せだな」 炭治郎の何気ない一言にカナヲは顔を真っ赤にした。 熱を帯びた頬を両手で抑えて目を回している。 善逸は口をパクパクとさせてひとこと、「とんでもねぇ炭治郎だな!!!!」と叫んだ。 一方の炭治郎は何かおかしいこと言ったか?とキョトンとしている。 そんな様子に御構い無しだった伊之助はもぐもぐと咀嚼しながら不思議そうな顔を浮かべた。 「オイ、アカイ!何かいつもと味がちげーぞ!」 「アオイです!!さっきから言ってるじゃないですか、今日はカナヲが作ったんですよ。 けどおかしいですね。 私が見ていたから味は同じなはずですよ」 伊之助は納得したように頷いた。 「じゃあ俺はアサイの作ったやつのほうがいいな!ババアの作ったやつには負けるけどな!」 アオイは思わずカチンときて伊之助に喰ってかかった。 「ちょっ…!カナヲが一生懸命作ったのにそんな言い方は…!」 そんなアオイにまだほんのりと頬を染めているカナヲがやんわりと腕を引いた。 「良いの、気にしないから。 それに」 カナヲはアオイにだけ聞こえるようにそっと耳打ちした。 「食べてくれる人のことを考えて作ったら自ずと美味しいものができるんでしょ?私、炭治郎のことしか考える余裕がなかったもの」 そう言ってカナヲはにっこりと微笑んだ。 「みんなのことを考えていつも料理を作ってるのね、やっぱりアオイは凄い」 刀を握れず、己の不甲斐なさに捻くれた時期もあった。 だが、カナヲのひとことはその頃の自分を丸ごと肯定してくれたかのようだった。 「また、料理を教えてくれる?」 もじもじとするカナヲに、アオイは晴れやかな気持ちで笑いかけた。 「勿論よ!」 おまけ カナヲとアオイがひそひそと仲睦まじくしているのを善逸は微笑ましく見ていた。 いくら内緒話をしていても耳の良い善逸には全て聴こえていた。 その時伊之助が高らかに天婦羅を掲げた。 「おっ!これはアオコの作ったやつだな!」 「えぇ……伊之助何で分かるの…」 大事そうに貪る伊之助を見ながら野生の勘すげえな、と思っていると炭治郎があっ!と声を出した。 「善逸が今持ってる天婦羅はカナヲの作ったやつだぞ。 ……どうして善逸は分からないんだ?」 至極不思議そうな顔を浮かべる二人に善逸は喰ってかかった。 「いや!!!!お前らがおかしいの!!!!俺普通だから!!!!」 だが、善逸だって禰豆子の作ったものなら確実に当てられる自信はあった。 まぁ、つまりはそういうことである。 部屋いっぱいに善逸の声が響いた。 「あー、もう!いい加減気づけよ!!」.

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鬼滅の刃のカナヲは炭治郎を好きで恋愛中?可愛いシーンまとめ!

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ほんとはね あれは天井の木目だろうか。 歪んで見える。 ぽろりとこぼれ落ちた涙が耳の方に伝わる。 俺は泣いているのか。 誰のものともわからない夢の中にいたような気がする。 一体、ここは現実なのか。 俺の手足はついているか。 動かない。 首が回らない。 「炭治郎……!」 何かが割れる音と名前を呼ぶ声、そして誰かが駆け寄ってくる。 カナヲ? どうしてそんな顔をしているんだ。 泣きそうじゃないか。 「気が気じゃなかったのよ」 脚を開き身体を伸ばす俺の背を、カナヲが後ろから押してくれる。 「本当に、あなたが眠っていた二ヶ月間は」 ぽつりと呟くその表情は見えなかった。 俺を取り囲んでいた管はすべて外れて、やっと自由に歩けるようになった。 寝たきりだった体はあちこち固まって筋力も落ちている。 しばらくはこの蝶屋敷で少しずつ、元に戻していかなければならないだろう。 「ずっと看病してくれてたの?」 「……うん」 「ありがとう。 最初に目が覚めた時、カナヲの声がしたんだ」 あの時、目を覚ました俺を見て血相を変え、走り寄ってきたのは彼女だった。 「それで俺、ここが現実だってわかったんだ」 「……目が覚めて、本当に良かった」 振り返ると、控えめな花が咲くみたいにカナヲが笑っていた。 訓練場から寝床に戻ろうとすると、掴まっていいよと彼女は手を差し出した。 俺はその手を取った。 明日は走り込みをしようと思っていたくらいだから、本当は助けなんて必要なかった。 でもゆっくりと、カナヲの手を取った。 俺はただ、手を握った。 陽射しを浴びながら体を動かすのは久しぶりだったので、とても気持ち良かった。 まだ本調子ではないけれど、体力は少しずつ確実に戻ってきている。 しのぶさんやアオイさんには無理をしないようにと何度も言われたので、心配をかけないよう、限界まで動くことはやめておく。 今日はここまでにしよう。 流れる汗を拭き、屋敷の中に戻ろうとすると、いつのまにかカナヲが立っていた。 「調子はどう?」 「あっ、カナヲ。 だいぶ良いよ。 今日は少し走ったんだ。 まだすぐバテちゃうけどね」 彼女は俺の言葉にゆっくり頷いた。 「……お茶、飲む?」 「わあ、ありがとう」 縁側でカナヲが用意してくれた麦茶を飲む。 「はぁ、冷たくておいしい」 「良かった」 庭には陽射しが降り注いでいた。 「私、明日ここを発つの」 静かにカナヲが告げた。 「えっ。 ……そうなんだ。 任務?」 「うん。 少し遠くに行かなきゃいけなくて、それで早めの出立で」 俺のようにひどい怪我でもしない限り、鬼殺隊の隊士である以上はこうしていつ何時も任務を言い渡される可能性がある。 そんなことわかってはいるけど、カナヲがいなくなってしまうことが、とても残念だった。 「明日……早いの?」 「うん。 早朝のうちに」 「そっか」 道中気を付けてとか、言うべきことはたくさんあったと思うけれど、何故かそれが言えない。 しばらく二人で黙って庭を眺めていたが、カナヲが口を開いた。 「炭治郎」 「ん?」 「部屋に戻る?」 「ん……うん。 そうだね。 そうしようかな。 お茶、ありがとう」 本当はもっと二人でいたかった。 はっきりとそう思っている自分がいる。 立ち上がった俺に、向かい合って立つカナヲが言う。 「……掴まっていいよ」 目の前には昨日と同じように手が差し出されている。 その顔は赤く、目は伏せられていた。 「カナヲ……」 俺は手を取った。 「さっき俺が走ってるところ、見てたよね?」 取った手を握る。 「……」 カナヲは恥ずかしそうに目を伏せたまま何も言わない。 「もう手助けはなくても大丈夫なんだ」 手を握ったままカナヲに近づく。 「……じゃあなんで炭治郎は」 至近距離の彼女は俺を見上げた。 「昨日も今日も、私の手を取ったの?」 目元がうっすら赤くなり少し涙がたまっている。 可愛いなあ。 もっと一緒にいられたらいいのに。 「きっと、カナヲと同じだよ」 そのまま彼女を抱き締める。 花の蜜の香りがした。 [newpage] 2. イチャイチャしないと出られない部屋 その奇妙な部屋に閉じ込められてどのくらい経ったのか。 任務帰り、突然振りだした叩きつけるような雨。 あっという間に全身ずぶ濡れになってしまった。 俺は雨宿りのため、道すがらにあった藤の家を尋ねる事にした。 家人は親切だった。 濡れた隊服が乾くまでの間にと、着替えの浴衣と温かいお茶を与えてくれた。 「この雨では山道も危険です。 お体も冷えているでしょう。 どうぞゆっくり休んでください」 ありがたい言葉に甘え、通された部屋に入ると、何故かカナヲがいた。 「た、炭治郎……?」 「あれ、カナヲ?」 同じ浴衣を着ている。 もしかしてカナヲも俺と同様に任務帰りの雨で帰れなくなってしまったのだろうか。 そう訊こうとした瞬間、部屋の気配が変わったのに気付いた。 振り返ると、入ってきたはずの障子戸が消えている。 「え……?!」 慌てて部屋の中の障子窓を開こうとするが、飾りのようにびくともしない。 鬼の仕業だろうか。 この家自体が鬼の罠だったのだろうか。 油断した。 刀も禰豆子の眠る箱も部屋の外だ。 緊張が走る。 「炭治郎、これ……」 その時、カナヲが戸惑いの声をあげた。 困惑した表情を俺に向けながら、床の間に飾ってある掛軸を指差している。 「……なんだ、これ?」 掛軸には、達筆な文字で、 【イチャイチャしないと出られない部屋】 と書かれていた。 カナヲと部屋を一通り調べてみたが、どうやら鬼の気配はなさそうだ。 俺たちに何か危害を加えようという悪意も感じられない。 だが出入口は完全に消失しているし、どうやったって窓も開かない。 全く意味がわからなかった。 「カナヲ……何だと思う、ここ?」 「……さあ……私もわからない……」 索敵を終え、しかし何の手がかりもなく、二人で部屋の中央に向かい合って座る。 頭を捻っても突破口になる考えは思い浮かばない。 「……この部屋には何もない。 あの掛軸くらいしかない」 カナヲが静かに言い、床の間を指差した。 釣られて掛軸を見る。 確かにあの文言は気になる。 「………………」 書かれている言葉を何度も読んでいるうちに、ある事に思い至る。 イチャイチャって、もしかして、女の子と、くっついたりする事か? 以前、善逸が、女の子とイチャイチャしたいよー!と叫んでいなかったか? そのイチャイチャか? そういう事なのではないか? だとするとこの部屋は? 「…………」 「……炭治郎、どうしたの?」 「わああ!!ごめん!」 カナヲはそっと声を掛けてくれたのに、邪な事を考えていたせいで思わず大声を上げてしまった。 俺の考えが正しければ、これからその邪な事をカナヲにしなければならないのかもしれない。 そんな事を知らないカナヲは慌てる俺を心配そうに見ている。 違うんだそんな目で見ないでくれ。 「あっ……い、いや、何だろう本当?どうしたらいいんだろうね?」 目を合わせる事ができず、本当は思い至る考えがあるのにも関わらず、明後日の方を見ながら誤魔化してしまった。 それからさらに時間が経った。 部屋の様子は相変わらずだ。 俺たちはどうすることもできず、ただ座って不毛な時を過ごしていた。 やはり時間が解決してくれるものではないらしい。 と言うことはやはり……。 時間が経てば経つほど、あの考えが確信に近付いていく。 「どうしよう。 どれくらい経ったかな。 助けを呼ぼうにも場所を知らせる事もできないね……」 気弱になっているのか、両膝を抱えたカナヲがぽつりと呟いた。 伏せられた睫毛は顔に影が出来るほど長かった。 俺は段々申し訳なくなってきていた。 俺だけが部屋を出られる手段に思い至っているこの状況に。 カナヲは不安に違いない。 やっぱり、カナヲに打ち明けよう。 二人で相談すれば何とかなるかもしれない。 何も解決策がないよりは、こんな内容の話でも、現状においての希望にもなるかもしれない。 「……あのさ、カナヲ」 カナヲが顔を上げこちらを見た。 「俺、少し思い付いた事があって。 あの掛軸なんだけど」 カナヲの目線が俺の指先と同じ動きで掛軸を向いた。 「イチャイチャしないと出られない部屋って、書いてあるだろ」 カナヲは相変わらず不思議そうに掛軸を見ている。 俺は意を決して続きを話そうとした。 「……その……俺たちが、」 「!」 カナヲはみなまで言わないうちに理解したようだった。 弾かれたように俺を見た後、赤面し俯いてしまった。 少しの間、気まずい沈黙が流れた。 カナヲは俯いたまま何も言わない。 無理もない。 突然部屋に閉じ込められた上、嫁入り前の女の子が、男と如何わしい事をしろなどと。 「カ、カナヲ。 ごめん。 もしかして俺の勘違いかもしれないし、こんなの嫌だよな。 やっぱり他の方法を探そう」 果たして他の方法などあるのだろうか。 ないから今こうなっているわけだが、とにかく彼女に無理をさせるわけにはいかない。 俺の言葉を聞いたカナヲはゆっくり顔を上げた。 意外にも覚悟を決めたような真剣な表情をしている。 「……わかった」 「え?」 「だって、それしか出る方法はないんだもの。 やってみよう」 カナヲはこんなにもはっきりと自分の意見を言うようになったのか。 以前との変化に驚くが、やはり申し訳ない感情が先立つ。 「でも……」 「それに、その……」 先ほどまでとは違い、歯切れ悪く言葉を切った後、消え入りそうな声でカナヲは言った。 「……嫌じゃないから……」 頬を染めるカナヲははっきり言ってものすごく可愛かった。 俺は迷った。 すごく迷った。 いくらここから出るためとは言え、果たして本当に彼女に触れてもいいのだろうか。 でもカナヲは覚悟を決めてくれたんだ。 恥ずかしかっただろうに、ちゃんと意思表示してくれたんだ。 俺もそれに応えたいと思った。 「……うん。 わかった。 カナヲ、一緒に頑張ろう」 俺の言葉にカナヲはしっかりと頷いた。 「…………じゃ、じゃあ」 恐る恐る彼女の手を取り握ってみた。 ひんやりとしてすべすべで柔らかかった。 俺と何もかもが違うその感触に驚く。 力を入れすぎないように気を付けた。 しばらくそうしていたが何も起きない。 これじゃ駄目なのか。 カナヲも部屋を見回して同じ事を思ったようだ。 少し迷ったが、今度は抱き締めてみることにした。 さすがに了解を得た方がいいだろう。 「カナヲ」 「なに?」 「これじゃ駄目みたいだから、抱き締めてみていいだろうか」 「う、うん」 カナヲがまた頬を染めて頷いた。 両腕を彼女の背中に回してそっと抱き締める。 柔らかい。 女の子ってこんなに柔らかくていい匂いがするのか。 頬に滑らかな黒髪が触れる。 花の蜜のような香りが甘く脳を突き抜け、一瞬頭が真っ白になる。 落ち着け。 これはこの部屋を出るためにしている事なんだから変な事を考えてはいけない。 何も考えるな何も考えるな。 自分の手が汗ばんでいるのを感じながらしばらくそうしていた。 しかし何も起こらない。 やはり駄目なのか。 じゃあどうしたらいいんだ。 もうわからないぞ。 そう思った時、カナヲがおずおずと俺の背に腕を回してきた。 「か、カナヲ」 「……私も頑張らないと……」 小さな声で言う。 見下ろす耳が真っ赤になっている。 身体が密着して、カナヲの柔らかさをよりはっきりと感じる。 ただそこに立っているだけなのに、心臓が爆発しそうだ。 ああどうしよう。 絶対カナヲにも聞こえている。 「炭治郎……」 「えっ?!なに?」 「すごい音がする……」 案の定だった。 「ご、ごめん。 うるさいよね」 訳のわからない謝罪を口にすると、カナヲは少し顔を上げ恥ずかしそうに微笑み、言った。 「ううん。 私もだから……」 なんて可愛らしいんだろう。 そう思った次の瞬間、俺は彼女を強く抱き締めていた。 鼻先がその首もとに埋まって、甘い香りでいっぱいになる。 この部屋を出るためにやっている事なんだぞ!という理性の声が遠のいていった。 カナヲは一瞬息が詰まったような声を出したが、応えるように、俺の背に回している腕に力を込めてくれた。 もう愛しくてたまらなかった。 甘い香りがもっと欲しい。 首筋を舐めてみたくなって、舌を這わせそうになり慌てて顔を離した。 お互い抱き合ったままで、至近距離のカナヲと向かい合う。 俺を見上げる瞳は潤んできらきらしていた。 見たこともないその表情に、目眩を感じる。 体の底から沸き上がる衝動のまま、許可も取らず、その赤い唇に口づけた。 今までで触れた何よりも柔らかかった。 ただ触れるだけじゃ満足できなくて、何度も何度も角度を変えてみた。 時々カナヲの方からも唇を吸われ、さらに何も考えられなくなった。 もはや何をしているのかもわからないけど、こんな事をしていて何故ひとつになってしまわないのか不思議だった。 そう、何故なんだろう。 こんなに近くで、こんなに強く抱き締めているのに、全然足りない。 もっと近づきたい。 どうすればいい。 俺はカナヲが好きだ。 口づけの合間を縫うようにして彼女が何か言っている。 「……治郎、炭治郎!」 その声にはっと我に帰る。 いつの間にかカナヲを壁際まで追い詰めてしまっている事に気付く。 壁と俺との間で、カナヲは上気した顔で荒い息をついていた。 「わっ、ご、ごめん!俺……!」 慌てて離れる。 「あれ、見て」 ようやく息の整ったカナヲが俺の後ろを指差す。 その方向を見ると、いつの間にか部屋に入ってきた時と同じ障子戸が元の位置にあった。 「出られる……」 カナヲの呟きで、ようやく、自分達が本来何のためにこんなことをしていたのかを思い出す。 そして恥ずかしくてたまらなくなった。 ここまでする必要があったのだろうか。 途中から完全に目的を見失っていた。 カナヲの顔をまともに見ることができない。 誰か俺を埋めてほしい……。 不思議な事に、その部屋に入ってから数刻も経っていなかった。 ひどく長い時間に感じられたのに。 そして屋敷の家人も、その部屋の不思議について何か知る様子は全くなく、まだ少し濡れていますがと、必死に乾かしたのであろう隊服を差し出してくれた。 一体あの部屋は何だったのか……。 雨は既に上がっていた。 俺たちは二人で蝶屋敷に向かい歩いた。 沈黙が気まずい。 でも謝ろうと思っていた。 「カナヲ、ごめん」 「……何故謝るの?」 「やってみてわかった。 あれは特別な人とすることだ。 それを俺がしてしまって……その……ごめん」 「……」 カナヲは黙ってしまった。 次の言葉を探していると、やがて声が返ってくる。 「それで、なんで謝るの?」 「えっと……だから……」 「……炭治郎にとって私は特別な人じゃなかった?」 「違う!俺はカナヲとしかあんな事しない!」 反射的に反論してしまい、言った後で顔が熱くなる。 カナヲはいつも通りの表情だったが、一呼吸おいて、俺と同様にみるみる顔を赤くした。 「……私もそうだって、言っているんだけど……」 彼女なりに、懸命に、自分の気持ちを伝えてくれていたのだ。 そう思ったら、自分があの部屋でカナヲと抱き合っていた時、何を思っていたのかを伝えたくてたまらなくなった。 だけど言葉だけでは到底伝えられそうにないから、代わりに手を握った。 柔らかい手はそっと握り返してくれる。 好きだ、と言うため、俺は息を吸い込んだ。 [newpage] 3. 酒の力って怖いな 私は冷え性で、季節問わず手足が冷たい。 でも今は爪先が、指先が、唇が、脈打って熱い。 頭は床に着いているのに、ふわふわ波に揺られているみたい。 あれ?どうしてこうなったんだっけ。 床には空き缶が転がってる。 何個も転がってる。 フローリングの床に背骨が当たる。 炭治郎の、熱に浮かされた目が私を見下ろしている。 遠いと思ったのに近い。 いや近づいてくる?遠近感がわからない。 私はぽーっと見上げてる。 さっきから私を揺らす波が一段と大きくなって、背中から突き上げられたと思ったら、見下ろす目が近づいて唇どうしが触れた。 これってキス?いま、キスしてる?もしかして私からした? 波に打ち上げられたせいだと思ったけど、本当は炭治郎の唇に触れてみたかったのかな。 キスってなんだろう。 どんな意味があるんだろう。 私はまだ知らない。 これがキス。 唇どうしがくっつくだけの事象だと思っていたのに、テレビや雑誌で見るその絵面は間抜けだとすら思っていたのに、今、どうしようもなく熱くて痺れるのは何でだろう。 他の人もみんなそうなの?それとも、炭治郎だからなの? カナヲの潤んだ目が俺を見上げている。 こんな顔するのか。 困った。 心臓が早鐘を打っている。 俺の部屋に転がった空き缶。 いつも寝ているはずのベッドが今は妙に生々しいのは何故だろう。 顔が近い。 身体が熱い。 上がった呼吸の音はどちらのものかわからない。 カナヲは背中が痛くないだろうか。 華奢で柔らかい身体。 俺がもしいま体重を支える腕の力を抜いて、下のカナヲに覆い被さったとしたら潰れてしまいそうだ。 さっきからそんな事を考えてしまう自分がいる。 この命に懸けても、俺は酔った女の子をどうこうするような下衆な事は絶対にやらない。 やりたくもないし考えるだけで吐き気がする。 それなのに今の状況はどうだ?いくら俺がカナヲを好きだからって、密かにずっと想っていたからって、新歓で距離が近付いて部屋に遊びに来る事になったからって、二人で強くもないのに酒なんか飲んで、どうなるかなんてわかっていたはずだ。 何故部屋に来てくれたのだろう。 駄目だよ。 こんな事していちゃ駄目だ。 これはきっと良くない事だ。 俺はカナヲが好きだけどカナヲはどうかわからない。 なのに何で俺の下から逃げない?このままじゃ駄目だ。 腕の力を抜いてしまいそうだ。 そしてそれを酒のせいにしてしまいそうだ。 心臓の音が。 呼吸が荒い。 カナヲの白い首から少し赤くなった耳たぶが。 カナヲの潤んだ目が近付いてきたと思ったら唇が触れた。 なんだろうこれは。 やわらかい。 味はしないのになんだか甘い。 頭が真っ白になった後、目の奥が赤くなった気がした。 触れた指先を絡めとって握った。 [newpage] 4. 酔ってないもん 私は酔っていない。 だってそんなに飲んでいないもの。 今日はまず最初に桃のお酒を飲みました。 甘くておいしかった。 それから、みかんのお酒。 これはソーダで割ってもらっておいしかった。 あと、梅酒も飲んだかな。 いくつも種類があったの。 あれ、結局何杯飲んだっけ。 まあいいや。 よく覚えていないけど、そんなには飲んでいないはず。 私、お酒弱いもの。 お店を出たら外の空気が冷たくて気持ち良かった。 顔が火照ってる気がする。 夜なのにたくさんの人がざわざわしてる。 どこもかしこも明るくて、気の早いイルミネーションが綺麗。 なんだか急に楽しくなってきた! 「私、まだかえりたくなーい」 隣にいる炭治郎に甘えるように言ってみた。 人生でそんなセリフ初めて言った。 浮かれた夜の勢いで言えた。 うふふ、なんか楽しい。 「でもカナヲ、もう随分酔ってるだろ」 「酔ってなーい」 「えー。 酔ってるよ」 私はもっと楽しい気分になりたいのに、まだ帰りたくないのに、炭治郎はなんだか心配そう。 人混みから逃れるようにして、私をお店の軒下の空いてるところへ連れてってくれた。 「酔ってないよお。 大丈夫」 「いやでも……って、あれ。 もうこんな時間だったのか。 カナヲ終電は?」 「えぇー?」 炭治郎はスマホで私の最寄り駅までの終電の時間を調べてくれた。 「やばい。 もうカナヲの電車ないよ」 「あはは!」 「笑うとこじゃないから……。 どうしようかな」 だからもっと遊ぼうって言ってるのに。 電車なんてどうでもいいよ。 「炭治郎の家行きたい」 思いついたことをそのまま言ってみた。 「えっ」 「行きたい!そこならまだ帰れるでしょ」 「確かにまだ電車はあるけど……」 「じゃあ行こうよ」 「えー、でも……」 炭治郎は困り顔になる。 「行っちゃだめなの」 私も悲しい顔になる。 「いやだめとかじゃなくて、そのなんていうか、夜遅いし……俺が言うのもなんだけど気軽に男性の家に行くのは……」 「なんかだめなの?危ないの?炭治郎んち危ないことあるの?」 「いやないよ。 ないけどさ」 「じゃあいいでしょ……」 本当はね。 こんなこと言える私じゃないの。 今日だって、炭治郎と二人で食事に行けるのが嬉しくて、優しくてかっこよくてドキドキしてどうしたらいいかわからなくて。 だから普段は飲まないお酒を飲んじゃった。 お酒ってすごいのね。 背中をぐいぐい押してくれる。 いつもだったらこんなに顔を見つめられない。 近くに寄れない。 ましてや家に行きたいだなんて口が裂けても言えない。 酔ってないのよ。 酔ってないけど、お酒ってすごいなって話。 「……わかった。 じゃあ、ほんとにうち来る?」 私がぽーっと顔を見てる間に炭治郎は色々考えたみたいで、なぜか申し訳なさそうに家への同行を許可された。 やった! 帰りの電車はすごく混んでて、私は炭治郎がいなければ押し潰されていたかもしれない。 「ここだよ」 炭治郎が部屋の鍵とドアを開けた。 一人暮らしのアパート。 玄関に入るとなんだか優しい柔軟剤みたいな香りがした。 「お邪魔します……」 部屋の中は物が少なくて片付いてる。 炭治郎はキッチンで飲み物の準備か何かをしてる。 その様子を見てたらまた近づきたくなってしまった。 背後に近寄り声をかける。 「ねえねえ」 「ん?」 振り向いた炭治郎に何て言うかまでは考えていなかった。 なので私はまた、止まらないいたずら心の思い付くままに言う。 「炭治郎、何もしない?」 「……それはどういう」 「だからー、私に何も変なことしない?」 面食らってどぎまぎした炭治郎の表情が可愛くて面白くて、思わず顔がにやける。 「ねえー、しない?」 「相当酔ってるね……。 うん、しないから大丈夫だよ」 「ほんとにぃ?」 「本当に。 カナヲ座ってて」 炭治郎は困ったように優しく笑い、私の頭を撫でてくれたと思ったらすぐ離れてしまった。 誠実で優しい炭治郎。 なぜか悲しくなった。 私はもっと触りたいのに。 もっと近づきたいのに。 「……何もしないのやだ」 「えっ?!」 「何もしないなら帰る」 子どもみたいに言って大袈裟な動作で玄関の方を振り返ってみせた。 炭治郎のばーかばーか。 とは言え本当に帰りたいわけじゃない。 「って、嘘だよー」って明るく振り返るんだ。 そう思っていたのに、がっしりと腕を掴まれ引き寄せられた。 「きゃ…」 「……帰られるのは困ります」 後ろから抱き締められてる。 うそ、うそ、どうしよう。 「カナヲこそあんまり変なことしないで」 「あ……え……へ、変なことって……」 「夜中なのに俺の家に来たり、あんまり距離が近いとさ」 「……」 「こういうことになるよ」 「……あ、あの、あのあのわたし」 炭治郎は私を抱き締める腕にぎゅっと力を入れた後、離してくれた。 それはまるで離れがたいって言われてるみたいで、心臓が張り裂けそうだった。 「……ごめん。 変なことしちゃった」 炭治郎は少し照れたように言った。 「これで帰らないでいてくれる?もう夜遅いから、カナヲ一人で外に出したくない」 「……うん」 ああ、酔いが吹き飛んだ。 炭治郎、真面目なんだか何なんだかわからないよ。 お酒の力はもうないけど、ちゃんと好きって言えるかな。 [newpage] 5. 俺と会ってよ 一緒に眠る気は毛頭ないがそれでも耳を覆いたくなるような大鼾だ。 どこからその音が出ているんだろうっていうくらいの鼾を隣でかく半裸の男を見下ろした。 馬鹿面だ。 ベッドから降り散らばった服を集めて着る。 飲みかけのペットボトルやよくわからない紙類が散乱する散らかった部屋から早く出たい。 特に音に配慮した訳でもないが男は相変わらず目を覚まさない。 事が終われば私には興味などないのだろう。 いやそもそも最初から私に関心などない、見ているのは身体だけだ。 身支度して狭い玄関から出る。 古い建物だからギィバタンと大きな音がした。 アパートの階段を降りると竈門が立ってこちらを見ていた。 無視して通り過ぎようとするが声を掛けられる。 「もうやめなよ」 その言葉も無視して歩き出すと並列して付いてくる。 こうなると面倒くさい。 何処かで撒かなければならない。 そうじゃないとこいつは永遠に後をついてくるだろう。 「あの先輩の事好きなの?」 別に好きじゃない。 というか付き合ってもいない。 お互いに関心はない。 私は誘われたから応じただけだ。 その繰り返しであのアパートを出入りしているだけ。 だが竈門に返事はしない。 「そうじゃないよね?」 笑みを貼り付けたまま何も答えなければ大抵の人は引き下がるのに、こいつにはそれが通じない。 そういう人間が一番苦手だから私はなるべくこいつと関わりたくない。 それなのに何が面白いのかいつの頃からかこうして私の行動に口を出すようになった。 「もしかして栗花落はあの先輩に脅されてるのか?だからこんな事を繰り返してるのか?」 竈門が真剣な声で言った。 私は足を止める。 残念だがこの通りに竈門を撒けるような道はない。 「………………別にそんなんじゃない」 「本当か?もし脅されてるなら俺は許せない」 竈門なら本気で先輩に殴り込みに行くだろう。 そうなってくると非常に面倒だ。 第一脅されている事実はない。 ここは否定しておく。 「本当に、違う」 相変わらず笑みを貼り付けたままの私の顔をじっと見ると竈門は言った。 「じゃあ何で?」 何でと言われても特に理由はない。 それを説明するのが面倒くさい。 理由がなく行動する人間だっている。 こいつにはそれがわからないのだろう。 これまでの経験から別にと答えても質問の堂々巡りになるだけだとわかっているので、私は取り繕う事を学習していた。 「…………寂しいから」 仮に寂しいとして、それをあの男で埋めようなどという気は毛の一本程もなかったがそれらしい事を答えてみた。 これで終わりにしてほしい。 竈門はしばらく私の顔を真剣に見ていたがやがて言った。 「もう先輩と会うのはやめてほしい」 「………………なぜ?」 やめてほしいと言われても私だけで決める事ではないのでどうしていいかわからない。 「寂しいから会ってるっていう理由なら俺と会ってほしい」 なんだそうか。 竈門も私を抱きたいのか。 少し心臓が冷えるみたいな変な感覚がした。 私には断る理由がないのだからそれならそうと早く言えばいいのに。 「………………いいよ」 「本当?」 「どこに行けばいい。 竈門の家?」 「え?」 「私の家でも別にいい」 竈門は最初その意味がわからなかったようだったが、やがて慌てて言った。 「そういう事じゃない!」 じゃあどういう事なんだろう。 意味がわからない。 「したくないの」 聞いてみると顔を赤くして答えに困ったようだった。 「……したくない、とかじゃなくて…………だから俺はそういうつもりで、あの先輩みたいなつもりで会いたいって言ったわけじゃない」 「………………じゃあ、なぜ?」 竈門は赤面したまましばらく考えていたが、 「栗花落には今ただ単に言葉で言っても分からなそうだから、これから俺が行動で伝えていく」 そう言って私の手をとった。 竈門の手はあったかくて優しくて気持ち良かったので私はびっくりした。 先輩に触れられた時と全然違う。 男の人に触られて気持ち良いなんて今まで思った事なかったけど、竈門は違うのかもしれない。 早く触られてみたい。

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『鬼滅の刃』炭治郎がカナヲの心に起こした“変化” 童磨戦後の涙が伝える、人としての成長|Real Sound|リアルサウンド ブック

鬼 滅 の 刃 ss 炭 カナ

無惨戦を終え、長い戦いをともにしてきた鬼殺隊が解散、各メンバーがそれぞれの道に進むと予想していました。 ようやく戦いから解放された隊士たち。 しかし、最後の描写で現代のビルが立ち並ぶ光景が描かれていたのはびっくりでした。 無惨を倒し本編もクライマックスへと向かいますので、これまでの話を一気に読み返したいと思いませんか? そんな時は単行本を電子書籍でお得に読みましょう。 緑壱が表紙の「鬼滅の刃」20巻までの単行本売上がなんと6000万部を突破しました! そんな最新刊20巻はグッズ付きの特装版も販売ということで、発売開始から通販は売り切れ続出。 買えないと余計に読みたくなってしまいますが、U-NEXTなら鬼滅の刃を 無料で全巻読む ことができるんです。 ですが映画の公開に合わせ、今度は週刊少年ジャンプにてスピンオフ作品「煉獄外伝」が登場します! 作画は淡く綺麗な画風でお馴染みの平野稜二先生が担当。 これまでの煉獄さんとはまた違う一面が見られることでしょう! リンク カラー扉絵の内容 桜が咲く道を、禰豆子によく似た女の子・黒髪でカナヲ似の男の子・赤い髪の炭治郎似の男の子・黒髪で善逸のヘアスタイルによく似た男の子が、それぞれ青いシャツにネクタイやリボンを着け制服姿で歩いてきます。 歳は高校生ぐらいでしょうか? 禰豆子によく似た女の子と黒髪でカナヲ似の男の子は付き合っているのか、この2人は手をつないでいるようです。 赤い髪の炭治郎似の男の子があくびをしているということから、朝の登校シーンかと思われます。 その後ろの方には、伊之助によく似た白衣姿の男性も。 皆と違って白衣姿ということは、生徒ではなく先生なのかもしれません。 伊之助が予想通りアオイと結婚したことを考えると、伊之助は蝶屋敷へと入ることになります。 それも関係して白衣姿となっているのか?! 扉絵に大きく書いてある文字は、 「掴んだ未来そこに芽吹くのはー」 です。 リンク 竈門家兄弟 フローリングでエアコン付き。 思いっきり現代の部屋の様子が描かれています。 勉強机が2つ並び、二段ベッドも置かれているので、どうやらこの部屋は2人部屋のよう。 二段ベッドの下には鼻ちょうちんを膨らませて眠っている男の子がいます。 その子の名前は 竈門炭彦 15歳。 ひよこ柄の掛布団をかけて気持ちよさそうに眠っています。 そして、炭彦の傍らにはもう一人の男の子が。 すやすや眠る炭彦に「いい加減起きなよ。 遅刻するよ」と声を掛けています。 その子の名前は 竈門カナタ 16歳。 しっかり者のカナタは学校に行く準備がもう完璧に終わりそうと言うところ。 「俺28回も同じこと言ってるんだけどさ、起きなよ炭彦」と最終告知をするカナタ。 炭彦は「起きてるって………」と応えます。 それに対し「嘘つけ、ほんとなかなか起きないヤツだな」とカナタ。 しっかり者のカナタとのんびり屋の炭彦。 炭治郎とカナヲが結婚し生まれた兄弟です。 どうやらこの兄弟の性格はまるっきり正反対のようですね。 我妻家姉弟 場面は変わり、とある家の物置でこっそりと隠れながら何かを見ている男の子が。 そこにいたのは善逸似の男の子。 名前は 我妻善照 よしてる 17歳です。 「やった!うおぉぉぉぉ~!!」 「すげえ!みんなで鬼のボスを倒したじゃん!!」と涙を鼻水を垂れ流しながら何かを読んでいます。 それは『善逸伝』と書かれた古い書物でした。 この名前からして、書物の内容は、善逸が自分の活躍を中心に鬼殺隊や鬼との戦いのことを記したものの予感がしますね 笑 自分がどれだけすごかったか、ちょっと盛って書いてあるような想像もできます 笑 そんな善照に背後から思いきりキックしてくる人物が! 「あだっ!!」と痛がる善逸。 そこに現れたのは禰豆子似の女の子でした。 名前は 我妻燈子 とうこ 18歳。 「まだひいおじいちゃんの嘘小説を読んでたの?!」 「テスト前なのに信じられない!この間も赤点ばっかりだったのに何やってるの!!」と善照を叱っています。 禰豆子と善逸が結婚し生まれた姉弟です。 燈子に叱られ泣きじゃくる善照。 一見みかけはクールそうに見えたものの、性格は善逸ゆずり! ヘアスタイルも似ていますが涙もろいところなんてそっくりです。 善照は「いやいや待って、みんなすごいんだって!命かけて戦っててさ!!」と燈子に言い訳します。 そんな善照に「だったらあんたも恥ずかしくないように勉強しなさい!」とキレる燈子。 善照はさらに大泣きします。 リンク 登校する我妻家姉弟 仕方なく姉・燈子と一緒に登校する弟・善照。 しかし善照の心の中は、まだ『善逸伝』の興奮冷めやらぬといったところ。 「昔を生き、恐ろしい鬼と懸命に戦った勇敢なものたちがいたからこそ、今僕たちは幸せに過ごしていられるんだ」 「だからこうやって今ここに生きている。 命を懸けて戦ったものだちがいたからこそ……」 善照はすっかり自分の世界に入っていますが、燈子も燈子で善照の話など聞いていません。 宇髄天元の生まれ変わり?! 「あ、すごーい!金メダル取ってる!!」と燈子が目をハートにしてスマホでニュースをチェックしています。 見ていたニュースの内容は、ある体操選手がメダルを獲得したことについて。 その体操選手の名前は宇髄天満 てんま 20歳。 音柱・宇髄天元によく似た青年です! 金メダルを取った写真のようですが、あっかんべーをしてふざけた感じです。 「かっこいいなー宇髄選手!」と言う燈子。 善照は「この人中指立てたり、記者の首掴んだりしてろくなヤツじゃないだろ」と気に入らない様子です。 しかし燈子は「きっと相手が何かしたからでしょっ!」と宇髄天満をフォローします。 それに対し「顔がいいと何でも許されるのかよ!」と善照はツッコミました。 リンク 伊之助とアオイの子孫 ここで燈子が別のニュースに目を止めます。 そこに写っていたのは、白衣をまとい肩まで黒い髪を伸ばした優しい顔立ちの男性でした。 その男性は少し困った表情をしています。 名前は嘴平青葉。 職業は学者です。 なんと青葉が研究していたのは「青い彼岸花」についてだったのです! 現代へと舞台が移り、ようやく「青い彼岸花」にたどり着いたということですね! 青い彼岸花の謎解明! 青葉の研究結果によると、「青い彼岸花」は新種の植物。 1年のうちに2~3日間だけ、しかも昼間のあいだだけしか咲くことがない花なんだそうです。 その珍しさからメディアからも大注目されている様子。 「ご本人を直撃!嘴平青葉氏」という文字が画面のテロップに出ています。 青葉はTVのインタビューを受けながらもうつむき加減。 状況をよく呑み込めていないといったところでしょうか? ここでやっと、無惨が「青い彼岸花」に出会えなかったワケが分かりましたね! 1年のうちに2~3日間、しかも昼間のあいだだけしか咲かないようでは、夜活動していた無惨に「青い彼岸花」が見つからない理由も一目瞭然です。 リンク 青葉のうっかりミス…… なんと、青葉のうつむき加減には理由があったのです。 青葉は致命的なミスを犯していたことを明かします。 「ついうっかりミスで、青い彼岸花を全部からしてしまったんです………」 ミスを謝罪する青葉。 これは世紀の大発見だっただけに、全国の研究者たちから大ブーイングを受けそうですね 汗 また見つけるとなると、かなりの時間が掛かりそうです。 善逸ゆずりの善照 記者会見で謝り続ける青葉を見て「こんなに儚げで綺麗な人が可愛そうに………なんて世の中なんだ。 皆で攻めるなんて酷すぎるよ」と完全に女性だと思い込む善照。 燈子は男性だと気づいていたようで「この人男の人よ」とすんなり返します。 これに仰天する善照。 「はぁ~?!なんだって?こんな美人なのに?!切腹しろ切腹!!」と驚きをみせ、今度は一変、青葉を責め始めます。 燈子は「アンタって本当お父さんと同じよね………」とあきれ顔です。 リンク 時透兄弟の生まれ変わり?! スマホを見ながら話していた燈子と善照の前に、ベビーカーで寝ている生まれたばかりの小さな双子の赤ちゃん通りすがります。 双子の赤ちゃんはすやすや眠っていて気持ちよさそう。 髪型がふんわりとしていることから女の子でしょうか? しかしこの2人、よく見ると霞柱の時透無一郎・有一郎によく似ています。 燈子は「アンタって本当にずっと気持ち悪いね………」とツッコミました。 女の子に目がない善照。 顔がにやけまくる善照 笑 この2人は花柱の胡蝶カナエとしのぶにそっくりです! きっと 胡蝶姉妹が生まれ変わった姿なのでしょう。 「おはよう、燈子」と優しく答えるカナタ。 この2人の雰囲気から、ラブラブな雰囲気が伝わってきます。 「えーほんとに?」と照れながら燈子は答えます。 そんな燈子に「地球で一番かわいいよ」と愛情たっぷりのカナタ。 「俺、最近人に呪いをかける方法を勉強してんだ。 なめんなよ!」とイライラをぶつけました。 燈子は「何?!」と強い口調で切り返します。 禰豆子とは正反対で、荒い性格の燈子。 善照はなすすべなく「す……すみません」とひれ伏しました。 ここで「あれ?炭彦くんは?」と気づく善照。 カナタが「まだ寝てるよ。 今日こそは遅刻だろうね」と答えました。 炭彦は、学校に間に合うのか?! 悲鳴嶼行冥の生まれ変わり 学校へと向かう、燈子・善照・カナタ。 その途中にある幼稚園で、ひときわ身長が高く体の大きな先生を見つけます。 幼稚園では何やら子供がケンカしているようで、うわーん!と泣き声も聞こえてきました。 大きな先生はケンカする子供に対し「叩いたらだめだよ」と優しく諭し抱き上げます。 「あの幼稚園の先生、でっか!」と驚愕する善照! そして、先生がしているピンクのエプロンの似合わなさもあってか、さらに違和感を覚えている様子です。 この先生もどこかで見たことのある顔……… そうです、 悲鳴嶼にそっくりの先生です! 現代に生まれ変わり、また子供たちに囲まれて過ごせる生活をしているとは「良かった~」の一言ですね。 リンク 伊黒と甘露寺の生まれ変わり?! 今日は学校が午前中だけだからと「定食屋さんで食べて帰る?」とカナタに相談する燈子。 燈子のお目当ては、蛇の置物がある超メガ盛りのご飯屋さん! 「いらっしゃいませ!」と弾ける笑顔で迎えてくれる奥さんと、ジロッとにらんでくる不愛想な店主。 このお店は夫婦2人で営んでいるお店のようです。 奥さんは恋柱の甘露寺に、店主は蛇柱の伊黒によーく似ています! 現代へと生まれ変わりようやく結ばれた2人。 2人の想いは時を超え見事に叶うこととなりました!! 店主のことが苦手な善照 「あの店には行きたくないんだよな………」と何故かカナタと燈子にひっついて行く善照。 「なんでよ!」と燈子が聞きます。 善照は厨房にいる店主が苦手なのだと説明。 以前お店に行ったときに、奥さんの胸ばかりに目がいっていたのが店主にバレて、包丁を投げられたことがあると明かしました。 厨房から包丁が飛んでくるとは! さすが伊黒です 笑 この話を聞いて、鬼のような恐ろしい顔で善照をにらみつける燈子。 「アンタってば……!! 怒 」 善照は必死に「いやいや!俺ほんちょ何もしてないって!濡れ衣なんだって!」と否定します。 「ほんと」が「ほんちょ」になって噛みまくる善照。 明かな動揺が伺えます 笑 炭彦はパルクールで登校?! カナタに怒られたあとも遅刻ギリギリまで寝ていた炭彦。 しかし炭彦は「わぁ遅刻だ。 どうして誰も起こしてくれなかったんだろ~?」とのんびりしています。 炭彦たちはマンションに住んでいますが、自宅から普通に走って登校するのではもう間に合いません。 私も学生時代にパルクールで通ったら遅刻しないですんだかな? 「お母さん、いってきまーす」と言い、上層階の窓からうまいこと飛び降り、窓の屋根から宙返り! 隣の建物の屋上を走り軽々と建物に飛び移って行く炭彦。 皆勤賞が欲しい炭彦は、慣れた様子でどんどん進んで行きます。 そして、軽々と建物を降り階段の手すりを外壁伝いに俊敏な動きで下って行く炭彦。 無事地上に着地します! この様子からして、炭彦には炭治郎とカナヲの身体能力がしっかりと受け継がれていることが見てとれますね! リンク 桑島慈悟郎と鱗滝左近次の生まれ変わり 炭彦がパルクール登校をして着地した場所。 それはとある家の庭でした。 家の縁側ではおじいちゃんが2人で将棋をさしています。 「王手!」と打とうとするその時「すみませ~ん、通りまーす」と駆け抜けていく炭彦! 「毎朝何をしとるのかお前は!人んちの庭を通るなぁー!!」と叱られます。 「すみませーん」と言いながら塀を乗り越えていく炭彦。 炭彦には全く響いていないようです。 「全くあのガキは………」と怒り心頭のおじいちゃん2人。 この2人は昔の姿と何ら変わりはありません。 桑島慈悟郎と鱗滝左近次の生まれ変わりでしょう! 産屋敷輝利哉が日本最高齢樹立! 一方、TVでは産屋敷家のニュースが! マイクを持ったリポーターの女性が「こちらが日本最高齢記録を更新した、産屋敷さんです!」と紹介しています。 この人物は無惨戦の時に8歳だったあのお方なのか?! 画面に映っているのは産屋敷家・輝利哉の姿でしょうか?! 今はよぼよぼした姿ですが、面影もあるような? いや、さすがに、8歳の頃の面影がおじいちゃんにあるわけがないですよね 笑 お館様は日本最高齢となりまだ生きているようです! きよ・なほ・すみちゃんも生まれ変わる! 学校へと急ぐ炭彦。 炭彦は「鋼鐵塚整備」という整備工場の前を通ったあと小学生の子供たちにぶつかり謝ります。 炭彦は「へんなあだ名つけられちゃったな………」とさすがに恥ずかしそうです。 リンク 不死川実弥と玄弥の生まれ変わり?! 一方、車道では今にも発車しようとするパトカーが。 そのパトカーには腕に血管を浮きだたせながら「いねぇなァ、まぁ気長に………」と何かを探している様子です。 と、そこに突っ込んでいく炭彦! 炭彦はパトカーにぶつかる!と止まろうとしますが、勢いがありすぎて止まれません! そこで逆に勢いをつけ、パトカーのボンネットの上に手を着き側転しながら交わしていく炭彦! 「すみませーん!」と断りを入れながら走って行く炭彦でしたが……… この態度にブチ切れる警官! 「あいつか、最近連絡が来ている高校生ってのは」と歯をギリギリさせています。 それに対し「ハイ!」と答える警官ももう一人。 この2人は不死川実弥と玄弥の生まれ変わりでしょう! 「一瞬こっちがはねたかと思ったじゃねえか!馬鹿野郎がっ!!」と焦る2人なのでした。 真菰・錆兎・義勇の生まれ変わり 「あ~ヤバいなぁ」と学校へ急ぐ炭彦。 さすがに息切れがハンパなく余裕もなくなっています。 炭彦はまた小学生くらいの子たちとすれ違おうとしていました。 ガチャで遊んでいる小学生たち。 「何が出たの?見せて見せて!」とはしゃいでいます。 真菰に似ている女の子が「あ!義一くん、それ、レアキャラなんだよ!」と言いました。 義一くんは、短髪の富岡義勇にそっくり! その隣の錆兎に似ている男の子も「おれのはこれだ!」と、何か当たった様子。 義一と錆兎似の男の子、男子2人ともが当たりを引いたのに対し、「いいなぁ~」と羨ましがる真菰似の女の子。 まだ炭彦たちより小さい年齢のようです。 後藤・里子・竹内も生まれ変わっていた! シーンは進み、高校の校門に生徒たちが入っていきます。 後藤似の男の子が、登校中スマホで綺麗な女性を見ていました。 その背後から「和巳くんおはよー!」と女子高生が声を掛けます。 この女子高生は里子でしょうか? 里子は本編にて和巳の婚約者として登場、16歳の時に鬼に食べられてしまった女性です。 里子も生まれ変わることができたようですね! そこへ竹内が「まさかとは思うけど彼女?」とキレ気味に聞きます。 「いやいやこの人は………」と焦りながら後藤の横に割り込んできた善照。 「絵ですよね!知ってますよ!」と話しに乗っかります! 後藤が見ていたその綺麗な女性の絵は、なんと愈史郎が描いたものだったのです! 愈史郎は画家として生まれ変わる 愈史郎は「山本愈史郎」と名前を変え、画家として生きていました。 謎多き男とされるも、世界的にもその腕は高く評価されとても注目を集めているよう。 しかし、愈史郎が描いていたのは「珠世」一人だけ。 ずっと一途に珠世のことを思い続けているのです。 そして、愈史郎の肩には可愛い相棒も乗っていました。 茶々丸です! 2人は支え合い永い永い時を生きているようです。 リンク 素性を隠したい愈史郎 「これ絵なのか?すんげー!写真じゃん!」と興奮気味の竹内。 すると「この画家、注目が集まってきさ、てインタビューしに来た記者に猟銃ぶっ放しこともあるらしいよ!」と善照は付け加えました。 愈史郎は鬼です。 これは隠しておかなければいけない事実ですので、バレないようにあまり触れてほしくないということなのかもしれません。 「そんな凶暴な画家いる?!」と、引いていく後藤と竹内。 しかし、ここまでの出来事が起こったのにも関わらず、なんと後藤と竹内は善照が誰なのか知らなかったのです……… 笑 呆然とする2人でした。 煉獄杏寿郎の生まれ変わり! ようやく炭彦が学校に辿り着こうとしている時、煉獄杏寿郎にそっくりな元気いっぱいの生徒が現れます! 彼の名前は桃寿郎。 桃寿郎は「炭彦!いい朝だな!」と叫びます! 「桃寿郎くんおはよー!遅刻するの難しいね~」とのんびり返事する炭彦。 しかしそんなことにも笑顔の桃寿郎。 「うむ!ちょっと朝の4時からの稽古に打ち込みすぎた!父からビンタされるまで誰の声も聞こえなくてな」と笑顔で言います。 炭彦は「それちょっと怖いよ~」と笑顔で返しました。 忠告など耳に入らない2人 一方で、さっきいたパトカーがサイレンを鳴らし向かってきます! 「ハイ、ちょっと止まりなさい。 そこの高校生」と声を掛ける実弥。 自分のことだとは思っていない桃寿郎。 桃寿郎は構わず炭彦を勧誘しようとしています。 「そろそろ剣道部に入らないか?違うところでも構わない、君はとにかくスポーツをするべきだ!スポーツをしよう!」 桃寿郎は炭彦の隠された実力を放っておけないようです。 そんな2人に向かい「止まりなさい!髪短い方!」と実弥が忠告。 炭彦は「入らないよ。 寝る時間減るの嫌だもん」と桃寿郎に答えます。 しかしめげずに炭彦を勧誘する桃寿郎。 「まあそう言わずに!君は本当にスポーツに向いていると思うんだ!」と親指を立て、さらにのスポーツ推しです 笑 実弥はこの間も「止まりなさい!速ぇな……オイ、足が」とツッコミつつ忠告し続けます。 実弥と玄弥は先輩・後輩の間柄 桃寿郎が「何かしだすと何も聞こえなくなるところとかとてもいいな!」と炭彦に訳の分からない褒め方をしだします。 煉獄さんらしいですよね~ 笑 「アハハ!桃寿郎くんには負けるよ~」と炭彦。 この2人のやり取り面白すぎます! そこへ「止まれ!コラ馬鹿ガキ!!」とパトカーで追いかけてくる実弥と玄弥! 玄弥は「ちょっと……先輩」と落ち着いていますが、実弥にいたっては完全にブチ切れています。 どうやら実弥と玄弥は先輩・後輩の間柄のよう。 この時代では兄弟という関係ではないようです。 実弥と玄弥は現代に生まれ変わることとはなったものの、母親が鬼になってしまったことがおそらく関係しているのかもしれません。 リンク 村田さんは教師に生まれ変わる どうやら村田さんも生まれ変わっているようです! 村田さんによく似た人物は学校の教師として登場します。 学校の校門に立ち生徒たちの見守りをする村田先生。 炭彦と桃寿郎が校門に来るのをみつけます! 危険登校の常習者である2人を抑える為「閉めろー!」と閉門3分前にも関わらず門を閉めようとします! 「ガハハ!」としてやったりな表情の村田先生! しかし炭彦と桃寿郎は「間に合いそうだね~」と門を飛び越えていきました! さすがとしか言いようがありません。 あっけに取られる村田先生……… 炭彦は門を振り返り「ギリギリセーフだったね」とつぶやきました。 ブチ切れる実弥と玄弥 「飛び越えられてしまった………」と放心状態の村田先生。 そんな先生のもとに、サイレンを響かせパトカーがやって来ます。 勢いよくドアを閉め、パトカーから降りてくる実弥と玄弥。 見ただけでブチ切れているのが伝わってきます。 「ちょっとよろしいですか?!」と怒った口調の実弥と玄弥。 村田先生はその警官2人の怖さに怯えてしまいました。 山奥で暮らしたい青葉 一方、ベンチに座り「平和だなぁ………」とつぶやく青葉。 「青い彼岸花」のことで非難を受けたためか、悲しそうな様子です。 「僕は研究所をくびになりそうなのにな。 山奥で独り暮らしたいよ………」と涙を流し空を見上げました。 リンク パルクール登校が問題に……… 一方、炭彦の家には一本の電話がかかってきていました。 炭彦の母親らしき人物が受話器を取ります。 「竈門です」 「……………え?!」 電話で内容を聞き慌てる母親! 「息子がですか?ご迷惑をおかけしまして………!!」と何度も相手に謝っています。 警察も巻き込みことが大きくなってしまいましたからね 汗 まぁ遅かれ早かれ問題にはなっていたことでしょう。 感動のラストシーン! 竈門家の壁には何枚かの写真が飾ってあります。 その中には日輪刀も飾ってありました。 写真のメンバーは、 笑顔の竈門炭治郎と竈門禰豆子。 我妻善逸は、禰豆子に寄り添うようにして恥ずかしそうに頬を赤くしています。 猪のめんを被り炭治郎と義勇の頭に手を乗せている、嘴平伊之助。 笑顔の栗花落カナヲ。 神崎アオイは少し恥ずかしそうに笑っています。 富岡義勇も珍しく笑顔! 不死川実弥は、相変わらずの「チッ」という表情。 笑顔の宇髄天元の周りには、同じく笑顔のまきを・須磨・雛鶴もいます。 すまなそうな感じの煉獄槇寿郎と、笑顔の煉獄千寿郎。 産屋敷家の輝利哉・かなた・くいなの3人も笑顔です。 仮面を被った、鱗滝左近次と鋼鐵塚蛍。 小鉄と鉄穴森鋼蔵は、両手をあげて楽しそう! 目をキラーンと光らせる村田さん。 笑顔の竹内。 後藤はニヤリとしています。 ほわほわとした感じで、寺内きよ・高田なほ・中原すみも写っています。 これは貴重な写真ですね! そして、この集合写真の隣には縁壱から引き継がれてきた耳飾りも……… これらすべての人々の想いが現代まで繋がり、ストーリーは幕を閉じます。 『鬼滅の刃』205話 終わり! スポンサードリンク 「鬼滅の刃」205話の完結にツイッターの反応は? 鬼滅の刃、、そろそろ最終回なのかな。 出来れば、、柱達は全員、生き残って欲しかったよね。 鬼滅の刃最新話205話のネタバレ結末はいかがだったでしょうか? 今回の内容は、• 義勇・実弥の死亡が確定!• 炭カナが結婚し子供が生まれた!• 善逸と禰豆子も結婚し子供が生まれた!• 伊之助とアオイも結婚し子供が生まれた!• 子孫が大活躍?(笑)• やはり最終回は205話で結末 になります。 今回「鬼滅の刃」205話が最終回となってしまうだけに悲しいです。 youtube. この記事では「鬼滅の刃」映画の年齢制限公式発表はあるのか?R指定で15歳未満の子供は見れないのかにつ... 「週刊少年ジャンプ」で連載中の大人気漫画「鬼滅の刃」ですが、物語のヒロイン的存在・ねずこ 禰豆子 の... 深夜アニメって名作が多いですよね! そんな深夜アニメ枠でも話題となったアニメ「鬼滅の刃」。 鬼滅の刃アニメ放送日2期シーズンいつからで中止?曜日や時間・チャンネルを徹底調査 2019年4... この記事では、鬼滅の刃映画「無限列車」結末ネタバレ&内容予想をしていきます! テレビシリーズの... 4月23日ネタバレ確定しましたので追記しました! 前回の「鬼滅の刃」ネタバレでは、... ハズレなしのキャラクターくじ「鬼滅の刃一番くじ」弐弾が、2020年4月11日に発売開始になります。...

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