わかんないよね新型コロナ。 新型コロナ「アビガンは効かないよ」問題について

新型コロナ「アビガンは効かないよ」問題について

わかんないよね新型コロナ

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大が問題になっています。 学校を休みにしたり、国をまたいでの移動に制限をかけたりと、感染の拡大防止に世界中が動いています。 このような対策に対して、大げさだという人もいますし、まだまだ甘いという声も聞こえてきます。 ちょうど良いという人もいるかもしれません。 どの意見が正しいのかは、正直なところわかりません。 対策によって経済が壊滅的なことにならないようなバランスをとっていくことも重要ですし、一筋縄ではいかない問題ですよね。 この記事では、新型コロナウイルスの対策、特に感染の広がりを遅らせることに力を入れた方が良い理由を書いていきます。 社会や経済的な事情とのバランスについてはまた別に議論が必要ということも前提にしながら、進めていきたいと思います。 mhlw. pdf)の中で、「現時点での対策の目的」として以下の3つが記載されています。 やはり、人命とともに経済も重視されているようです。 ・感染拡大防止策で、まずは流行の早期終息を目指しつつ、患者の増加のスピードを可能な限り抑制し、流行の規模を抑える。 ・重症者の発生を最小限に食い止めるべく万全を尽くす。 ・社会・経済へのインパクトを最小限にとどめる。 1つ目の項目については、以下のような図の形で見た方も多いかもしれません。 濃いピンクの線が、基本方針にある「患者の増加のスピードを可能な限り抑制し、流行の規模を抑え」た状態。 mhlw. html) 仮に多くの(ほとんどの)人がこのウイルスに感染するとしても、なるべく流行のピークを先送りにしながらピークを低くする、というこの方針。 「社会・経済へのインパクトを最小限にとどめる」という方の項目をかなり犠牲にしているようにも見えます。 感染者数を減らすためならともかく、ピークを遅らせることにそれほどの価値があるのでしょうか。 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の電子顕微鏡写真。 niid. html) 〇理由1:医学の進歩を待ちたい 新型コロナウイルスには今のところワクチン(予防注射など)も治療方法もなく、その場ですぐに結果が出るような感染の検査法についても開発途上です。 症状が出てからの対症療法も、流行が始まってまだ3ヶ月ですから、現場で改善が進んでいるところです。 時間稼ぎをしている間に、これらの研究開発が進むのであれば、できるだけ感染を先に延ばす意味がありますよね。 〇理由2:ウイルスそのものの情報が足りない そもそもよくわかっていないウイルスだから、ということも時間稼ぎを必要とする理由です。 たとえば、症状が治まって陰性になった(ウイルスが検出されなかった)患者が、また陽性になるという事例がニュースに出ています。 これらの例が、再感染(治ったあとにもまたすぐ感染が起こる)なのか、ウイルスが検出されないくらいに減ったものの、その患者さんの身体に実は残っていたのか、という問題について、研究と議論が進んでいるところです。 再感染をすぐにしてしまう(ウイルスに対する免疫のしくみがうまく働かない)のであれば大問題で、ワクチン開発を含む、様々な戦略を根本から見直さなければなりません。 一方で、陰性になってもまたぶりかえすことがあるということであれば、検査方法を見直した方が良さそうです。 時間を稼いでいる間に研究が進めば、ウイルスについての情報が増えて対処しやすくなるでしょう。 また、情報が増えてくれば、「わからないから、念のために」という警戒のレベルを下げる判断材料も増えるはずです。 〇理由3:医療の体制を整えたい 一度に患者が病院などの医療機関に詰めかけると、病院がパンクしてしまうので、ピークを低くすることにはもちろん意味があります。 入院の必要な人が多くなるとしても、できるだけ分散して一度に入院してくる人は少ない方が良い。 (作図:相川直美) ピークを遅らせる意味はどうでしょうか。 病院内でも他の患者や医療関係者に伝染するかもしれないので、それなりの準備が必要になりそうですよね。 niid. html)を読むと、• ・極力個室で• ・極力使い捨ての装備を使いながら• ・装備を交換する際にも注意する必要がある ・・・というようなことが書かれています。 やはり、入院できるベッドを増やすだけではなく、多くの準備や訓練が必要そうです。 このような患者の受け入れ態勢が整った病院を増やしていく、あるいは地域をまたいで病院どうしが融通しあえる態勢を整える準備期間をとるためにも、ピークを遅らせる意味はありそうです。 なお、「新型コロナウイルス感染症に対する感染管理」には、感染者に濃厚接触してしまった場合に、私たちができることも書かれています。 たとえばゴミの処理や洗濯はふつうにして良い、というようなことです。 ただし、この情報は状況に合わせて改定されていくので、万一の際には必ず上記の国立感染症研究所のページで最新情報を確認して実践してください。 ここでまた難しくなってきます。 感染を未然に防ぐワクチンがなく、分かっていないことも多い(症状が出ていない感染者からも伝染するのか、どのように伝染するのか、など)以上は、できるだけ人と人の距離を取るなど、医療以外の方法しかなさそうです。 ですが、そんなことに本当に効果があるのでしょうか。 100年ほど前(1918年)に、その当時の「新型」インフルエンザ(スペイン風邪)が世界的に流行した際、人の集まりを制限した都市と、しなかった都市とを比較したデータがあります。 その場所で最初の感染者が出てから、2日後に人の集まりを制限したセントルイスと、16日後まで制限しなかったフィラデルフィアとの死亡率(10万人あたりの死者数)の比較です。 セントルイスの死亡率の方が全体的に低く、ピークも遅くなっている。 出典:Hatchett et al. pnas. 上の図のデータは、感染者数ではなく死亡率ですし、コロナウイルスでもないので一概には言えませんが、早いうちから人の集まりを制限することで、ワクチンのない新しい感染症のダメージを抑えることができた例の1つとみることはできます。 もっと厳密な制限をかけている国もあれば、これから制限をかける時期を見極めようとしている国もあります。 万一の事態を避けるために、感染者数のピークを遅らせる今の対策は大げさなのか、まだまだ甘いのか。 理想的にはもっと厳密な方が良いかもしれませんし、経済的なダメージを抑えるために緩和した方が良いかもしれません。 今回の措置の影響で苦労をされている方への対策も必要になるなど、考えるべきことは無数にあります。 このような状況の中で、政府の自粛要請に応じるかどうか、感染予防にどれくらい協力するかなど、私たち一人ひとりの判断に委ねられていることもたくさんあります。 一人ひとりの行動は、もちろん経済にも影響します。 どう行動するかを考えるときや、ニュースを見るときの判断材料の一つとして、この記事も使っていただけると嬉しいです。 日本科学未来館では、ブログや配布資料などを通して、新型コロナウイルスなどの新しい感染症についての情報を紹介しています。 ここでは割愛したウイルスの詳細や検査についても順次掲載予定になっていますので、ぜひ以下のリンク先もご確認ください。 miraikan. jst. html 執筆: 山本 朋範 日本科学未来館 科学コミュニケーター 物心つく前は「抱き上げるときには気が抜けなかった」とは親の談。 さすがに今は不思議だからって人の目を突っついたりしませんが、サンショウウオを研究したり、フィリピンの田舎に住み着いたりと、相変わらず好奇心で生きています。 今度は皆さんの好奇心を突っつく仕事をしたいと、2016年に未来館にやってきました。 本記事は「」から提供を受けております。 著作権は提供各社に帰属します。 予めご了承ください。

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「武漢の海鮮市場が恐らく感染源」と公言していた中国の科学者が「市場は感染源ではないかもしれない」と印象づける発言を始めた。 中国政府にとってかなり都合の良い主張の転換。 それは本当に科学に基づく真実なのか? 武漢の市場は感染源ではなく被害者かも 「最初は、武漢の華南海鮮市場と推測した。 でも、今考えれば、海鮮市場そのものは被害者かもしれない。 その前にウイルスはすでに存在していた」 新型コロナウイルスの感染源について、中国で防疫対策に当たっている科学者が「武漢の海鮮市場ではないかもしれない」と言い出した。 中国政府が必死で展開する「感染源は中国ではない」キャンペーンに一役買おうとしているようだ。 発言したのは、中国の国家疾病コントロールセンター主任の高福氏。 高福氏は、武漢で新型コロナウイルスの感染が分かった直後に、国の専門家チームとして現地入りし、状況を分析した精鋭の一人である。 冒頭の発言は、5月25日に香港のフェニックステレビが報じたインタビューの中でなされた。 高氏はまずこう述べた。 「感染源の問題について、中国政府と科学者が努力を続けている。 ウイルスは確かにコウモリから来たと推測するが、恐らくコウモリから人に直接感染したわけではない。 中間宿主をずっと探しているが、まだ見つかっていない」 その判断はどのくらい信じられるのか?と尋ねる記者にこう応じた。 「新型コロナウイルスは、私たちの多くの認識を覆している。 私たちの多くの知識の蓄積が役に立たない」 そこで、記者が武漢の華南海鮮市場から採取したサンプルの結論は出ましたか?と問いかけたところ、冒頭の「武漢の市場が、実は感染源ではないかもしれない」と印象付けるような発言をしたのだ。 華南海鮮市場とは初期の患者のほとんどが関わっていた場所だ。 感染源は市場とかつては公言していた人物 実は、世界に武漢の市場が感染源であると印象づけたのも、他ならぬ高氏自身である。 武漢封鎖の前日に当たる1月22日、外国メディアも参加した記者会見で自らこう説明した。 「現在、私たちがすでに分かっているところでは、このウイルスの感染源は、今、皆が注目している市場、この市場では違法に野生動物が取引されており、恐らく野生動物及び野生動物に汚染された環境である」 同じ人物の相反する発言にさすがにフェニックステレビも「あれ?」と思ったのだろう。 「武漢海鮮市場が被害者である」という証拠を高氏は示さず、科学者による専門的な研究には時間がかかると強調しただけだった、とナレーションで補足した。 高氏は1月にその市場で自らサンプル採取を行ったと認めた上で、こうも説明した。 「我々は動物からウイルスを発見したのでは決してないが、環境の中から確かにウイルスを発見した。 廃水の中からウイルスを検出した」 善意の科学者?それとも... 中国は今、世界に感染拡大の責任を責められ、一部では賠償を要求されるという動きさえ出る中で、必死に「感染源は中国ではない」と印象づけるキャンペーンを展開している。 権威ある専門家の高氏が示した「感染源は武漢の海鮮市場でも、そこで売られていた動物でもないかもしれない」とする「新たな」認識は、中国政府にとっては心強い援護射撃になる。 高氏が、初期の認識の甘さを、後の研究の結果に従い躊躇なく改めたというならば、科学者として謙虚な姿勢と言えるかもしれない。 だがもしそうであるならば、「武漢の海鮮市場が感染源かもしれない」と早期に判断し、この4か月あまり放置したまま世界中の新型コロナウイルスへの認識を翻弄した行為は、科学者として無責任でもある。 安倍総理の発言にもむっとした中国 安倍総理が25日、緊急事態宣言を解除した際の記者会見で「ウイルスが中国から世界に広がったのは事実だ」と述べたことにさえ、中国外務省の趙立堅報道官はかみ付いた。 「我々はウイルスの起源の問題を政治化、汚名化することに断固反対する。 このようなやり方はWHO、大量の研究機関及び医学専門家の専門的意見に反していて、中日両国も含む国際社会の共同で感染症に対抗する努力と期待にも反している」 そう主張する中国こそが科学や科学者を政治的に利用しているように見える。 だから中国の科学者が言い出だすことは、時に信用できなくなるのだ。

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「わかんないよね新型コロナ ここでいったん振り返ろう」ニコ生で放送中! 6/7放送分の振り返り(綾塚 達郎)

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「武漢の海鮮市場が恐らく感染源」と公言していた中国の科学者が「市場は感染源ではないかもしれない」と印象づける発言を始めた。 中国政府にとってかなり都合の良い主張の転換。 それは本当に科学に基づく真実なのか? 武漢の市場は感染源ではなく被害者かも 「最初は、武漢の華南海鮮市場と推測した。 でも、今考えれば、海鮮市場そのものは被害者かもしれない。 その前にウイルスはすでに存在していた」 新型コロナウイルスの感染源について、中国で防疫対策に当たっている科学者が「武漢の海鮮市場ではないかもしれない」と言い出した。 中国政府が必死で展開する「感染源は中国ではない」キャンペーンに一役買おうとしているようだ。 発言したのは、中国の国家疾病コントロールセンター主任の高福氏。 高福氏は、武漢で新型コロナウイルスの感染が分かった直後に、国の専門家チームとして現地入りし、状況を分析した精鋭の一人である。 冒頭の発言は、5月25日に香港のフェニックステレビが報じたインタビューの中でなされた。 高氏はまずこう述べた。 「感染源の問題について、中国政府と科学者が努力を続けている。 ウイルスは確かにコウモリから来たと推測するが、恐らくコウモリから人に直接感染したわけではない。 中間宿主をずっと探しているが、まだ見つかっていない」 その判断はどのくらい信じられるのか?と尋ねる記者にこう応じた。 「新型コロナウイルスは、私たちの多くの認識を覆している。 私たちの多くの知識の蓄積が役に立たない」 そこで、記者が武漢の華南海鮮市場から採取したサンプルの結論は出ましたか?と問いかけたところ、冒頭の「武漢の市場が、実は感染源ではないかもしれない」と印象付けるような発言をしたのだ。 華南海鮮市場とは初期の患者のほとんどが関わっていた場所だ。 感染源は市場とかつては公言していた人物 実は、世界に武漢の市場が感染源であると印象づけたのも、他ならぬ高氏自身である。 武漢封鎖の前日に当たる1月22日、外国メディアも参加した記者会見で自らこう説明した。 「現在、私たちがすでに分かっているところでは、このウイルスの感染源は、今、皆が注目している市場、この市場では違法に野生動物が取引されており、恐らく野生動物及び野生動物に汚染された環境である」 同じ人物の相反する発言にさすがにフェニックステレビも「あれ?」と思ったのだろう。 「武漢海鮮市場が被害者である」という証拠を高氏は示さず、科学者による専門的な研究には時間がかかると強調しただけだった、とナレーションで補足した。 高氏は1月にその市場で自らサンプル採取を行ったと認めた上で、こうも説明した。 「我々は動物からウイルスを発見したのでは決してないが、環境の中から確かにウイルスを発見した。 廃水の中からウイルスを検出した」 善意の科学者?それとも... 中国は今、世界に感染拡大の責任を責められ、一部では賠償を要求されるという動きさえ出る中で、必死に「感染源は中国ではない」と印象づけるキャンペーンを展開している。 権威ある専門家の高氏が示した「感染源は武漢の海鮮市場でも、そこで売られていた動物でもないかもしれない」とする「新たな」認識は、中国政府にとっては心強い援護射撃になる。 高氏が、初期の認識の甘さを、後の研究の結果に従い躊躇なく改めたというならば、科学者として謙虚な姿勢と言えるかもしれない。 だがもしそうであるならば、「武漢の海鮮市場が感染源かもしれない」と早期に判断し、この4か月あまり放置したまま世界中の新型コロナウイルスへの認識を翻弄した行為は、科学者として無責任でもある。 安倍総理の発言にもむっとした中国 安倍総理が25日、緊急事態宣言を解除した際の記者会見で「ウイルスが中国から世界に広がったのは事実だ」と述べたことにさえ、中国外務省の趙立堅報道官はかみ付いた。 「我々はウイルスの起源の問題を政治化、汚名化することに断固反対する。 このようなやり方はWHO、大量の研究機関及び医学専門家の専門的意見に反していて、中日両国も含む国際社会の共同で感染症に対抗する努力と期待にも反している」 そう主張する中国こそが科学や科学者を政治的に利用しているように見える。 だから中国の科学者が言い出だすことは、時に信用できなくなるのだ。

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